せっかくできた学童保育・国の基準が撤廃されてしまう。

長野の子ども白書編集委員会

2018年11月20日 19:58

せっかくできた学童保育・国の基準が撤廃されてしまう。

2015年にできた学童保育の運営に当たっての「従うべき基準」は、放課後の子どもたちを見守る場所の「質」の確保に貢献しました。ところが政府は来年度からこれを撤廃し、地方自治体の裁量にゆだねるべく、来年の通常国会に児童福祉法改正案を提出・成立をめざしています。
 子どもたちの安全や安心を確保するために、職員の数・資格などを定めていましたが、待機児童の増加に対応するために、全国知事会や市町村長会は、「この基準に沿った職員を揃えることはむずかしい」という要望を出していました。この基準が「参酌すべき基準」になることで、自治体がこれを守る義務が無くなり。質の格差拡大と全体としての質の低下につながる可能性があります。
このような動きは認可外保育所やベビーシッターに基準が無い状態への心配とつながるものがあります。

現場で働く指導員さんや保母さんの資格や待遇・労働条件にも影響します。
大事な子どもたちの保育や学童保育が、どんどん安上がりな不安なものになっていきます。

安倍政権のやる「無償化」はかならず誰かがもうかるようになっています。
高校の授業料無償化でも、中身のない通信制高校に莫大な補助金を出すことになり、これからやろうとしている幼児保育の無償化かも、劣悪な経営の保育所や資格のないベビーシッターにも補助金が出ます。

もっと国の責任で子どもや教育を大切にして下さい。