茅野のプール事故 男児後遺症なく無事回復・こども病院の小児集中治療室

茅野のプール事故 男児後遺症なく無事回復 (8月15日(木)信毎記事コピー)

 茅野市営プールで1日に溺れて県立こども病院(安曇野市)に入院し、13日に退院した大阪府東大阪市の男児(4)について、同病院は14日に記者会見を開いて治療法などを説明した。男児は一時、意識不明となったが、事故直後の迅速な心肺蘇生や低体温療法が奏功し、後遺症なく回復したという。
 事故は1日午後3時45分ごろ、流水プールで発生。「足入れ型浮輪」がひっくり返り、男児が溺れているのを親族が見つけた。母親とプールの監視員が心臓マッサージと人工呼吸をし、救急隊員が茅野市内の総合病院に搬送。呼吸と心拍はあったが、意識はなかったという。
 同日午後7時にこども病院に転送。小児集中治療室に入れ、脳の活動を抑えて脳障害を起きにくくする低体温療法を始めた。体温を37・5度から34度に下げ、4日夜から徐々に戻した。男児は7日に意識が戻り、その後に話したり、歩いたりできるようになるまでに回復した。
 治療した医師らによると、県内で小児に低体温療法を施せるのは同病院と信州大病院(松本市)だけ。ただ、こども病院の小児集中治療室(8床)は満床に近い状態が続いており、原田順和院長は「救える命を救えないのが一番悲しい。救急患者に対応するため、小児集中治療室のベッドを増やすことを検討している」と話した。

Posted by 長野の子ども白書編集委員会. at 2013年08月16日20:16

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