教職員に「糖尿病・1型の子どもへの対応」について至急周知徹底を

教職員に「糖尿病・1型の子どもへの対応」について至急周知徹底を

<糖尿病小2死亡>投薬中止、学校が把握 母、4月に通告

毎日新聞 の記事によれば糖尿病の男児(当時7歳)に適切な治療を受けさせず死亡させたとして、栃木県下野市小金井1の会社役員、近藤弘治容疑者(60)が殺人容疑で逮捕された事件で、亡くなった宇都宮市東原町の小学2年、今井駿君の通う小学校が、インスリン投与の中止を把握していたことが27日、捜査関係者の話で分かりました。
 同県警によると駿君は昨年11月、1型糖尿病と診断されました。通っていた小学校の副校長によると、学校では、特定の疾患を患う児童に対し、医師が作成して保護者から提出される「学校生活管理指導表」に基づき、教員らの立ち会いの下で駿君自身がインスリンを自己注射していました。しかし県警によると、駿君の両親は近藤容疑者から「(駿君の)腹の中に死に神がいる」などと言われ今年2月ごろ、投与を中止。駿君は体調が悪化し、3月に一時入院。4月に退院したが、再び投与を中止され、同月27日に衰弱死しました。駿君は24日まで登校していました。(新聞記事から一部を引用しました)

■自分の住む地域の医療生協で「糖尿病を学ぶ」学習会を連続して開いています。一口に糖尿病と言っても、4つの型があり、それぞれに予防や治療が異なることがわかりました。先日の学習会で1型の糖尿病は、インシュリンの投与がなければ生命を維持できないと学びました。
小さな子どもが1型であると診断されたら、何らかの方法で投与を定期的に続けなければならず、また同時に、投与をつづければ普通の生活が送れるのだと言う事もわかりました。学齢期になって、自分で投与をしなければならないことは、本人にとってはとてもたいへんではありますが、昔に比べて痛さも少ない注射器があるとのことでした。現在実際に学校で自分で注射する子どももいます。かならず誰かが時間に遅れないように気を付け、同席することが求められています。この学校でも対応を周知していたとのことですが、「止める」ことに誰も疑問や意義を唱えられなかったのか残念です。私たちの学習会はこの事件よりも前でしたが、参加者から「学校の先生へのしっかりした周知が必要だ」という発言があったばかりでした。この事件に学び、養護教諭はじめすべての教職員に研修や周知を急いで欲しいと思います。


Posted by 長野の子ども白書編集委員会. at 2015年11月30日21:34

この記事のコメント

なんて悲しい死でしょう。日本と言う国は未だに、どうしても、病気や障害があると、その病気や障害ばかり見て何々病の人、何々障害の人、と言った見方ばかりします。病気も障害も人生の中のほんの一部分です。お腹の中に悪魔がいる。その言葉は亡くなった彼の病気の部分しか見ていない見方です。今の子ども達は昔ならば有り得ない科学物質や有害な物質に晒されています。昔ならば有り得ない病気を患っている子どもは多い筈です。理解が広まる事を期待しますが、未だに日本では病気への差別、障害への差別が根強いです。ある県内の新聞には障害のある人達のアート展を未だに「障害者達のアート展」と言う言い方を未だにしています。糖尿病は大変な病気ですが適切な手助けがあれば普通に暮らせる筈です。誰でも何かしらの手助けは必要だし、今必要でなくとも手助けが必要な時があります。だからと言ってその手助けが必要な部分が生きる事を諦めたり、生きる事に絶望したりしてしまうのならばこの国は「生きる」事に対し何も学んでいない、としか言えません。お腹に悪魔・・どんなに悲しい思いをしたか。自分も障害に対し何度も同じような事を言われた事か。インスリンを中止、どうなるかわからなかったの学校
Posted by 発達障害当事者 at 2015年11月30日 22:07
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