「校則」を守ることがそんなに大事なのか・・。

「髪は黒」という校則。校則よりも命が大事。

学校から「髪を黒くしないと校則違反」と言われ、退学を迫られた女子生徒が染料のために頭皮を痛めたり精神的に苦しんだりしていることで、保護者が訴えを起こしたと報じられています。「校則」を守ることがそんなに大事なのか・・・と思います。規律や秩序を守るために画一性を求める校則は、子どもたちを安心させる反面、いらだちの表出にも使われます。そのいらだちを抑えるように厳罰を加えて決まりを守らせるなら、この事例の様なとんでもない人権侵害も起きてしまうのだと思います。

私も在職中は「きまり」を守らせようと巧いことを言ったり、守らないからとうるさく注意したりしていましたが、ある時偉大な生徒A君に出会ってから、その考えを棄てました。「校則よりも命が大事」だと思いました。
 ある日授業中に、このところ休みがちなA君が教室に入ってきました。先月までは部活のエースだった大きな体に、異装・茶髪でのっそりやってきました。私は今までサボっていると思っていたので、「心を入れ替えてその髪も洗おうか」と言ってみました。彼は「オウ」と言って水道に近づいてきました。でも私に近づくと、ひょいと私を担ぎ上げて水道の横にあるベランダの出口から外に出て、3階のフェンスから私の身体を3分の1くらい突き出しました。彼は「ここから落ちても俺の髪を治させたいか」と聞きました。落とされてはたまらないので「直さなくていい」と私は答えました。「だったら二度と俺に髪を治せというな」と言いました。私は思いました。「こんなの命かけて守らせるようなきまりじゃない」。彼は命の恩人だし大事なことも教えられたので以後「師匠」と呼ぶことにしました。彼は私に危険なことをして脅迫しましたが、実は彼が命がけで異装しているのだということもわかりました。中高生の異装は生死にかかわる深いものがあると私は思っています。

まして「異装」でも髪染めでもない生徒に「きまり」を強要するなんてありえない。


Posted by 長野の子ども白書編集委員会. at 2017年10月30日22:37

この記事のコメント

学校が生徒の服装から髪型までイチイチいちいち一々指導?し強要させるのは宗教的な思想をはずせば独裁国家位です。その中でもここまで異常に強要する国は日本と北朝鮮位です。制服もそうですが、皆と同じでなければイジメに合う。それはあなたが悪い的な考え方です。がそうした決まりを守ると言った洗脳を教育と勘違いあるいは信じて疑わない大人が本当に多いです。髪型や髪の色が人間の能力や人間性には全く関係ない事位誰が考えても明らかです。日本の教育の中にある決まりはただたんに大人の価値観に黙って従う人間にする。黙って従い逆らわない人間を作る。いわば洗脳です。結果、自分の意見を言えない、自分の発想が出来ない、自由に考え自由にやってみる事が出来ない人間の出来上がりです。若気の至りや失敗から学ぶ、それらは子どもの権利であり、重要な教育の機会です。そうした失敗から社会の決まりを学ぶものだと思います。一方的な大人の監視しやすくするため、黙って従わせるための決まりの強要は全く意味が有りません。過労死するまで黙って逆らわず働き続ける人間を作るにはもっとも効果的でしょうが。あのうやむやにされた何々学園の教育勅語教育と同じです。不登校の増加や引きこもり、減らないイジメの原因の中にもこうした勝手な大人の監視のため黙って逆らわず従わせるための価値観の強要はあるはずです。日本の体育系の部活の丸刈りなどは海外からはナチスを連想させるとの指摘すらあります。決まり、校則、余りにも理不尽です。中には女子のポニーテール禁止やうなじを出すなみたいな校則が本当に存在しています。性的な刺激を煽るためらしいです。過激イスラム教徒でもあるまいに。学校の中では先生の立場はある意味絶対です。意味のない伝統も多いです。かのクラーク博士が学生に言い聞かせた事は一つだけです。紳士たれ。たったそれだけで問題だらけの学生は変わりました。学校の先生、教育委員会、紳士でしょうか?
Posted by 太陽の破片 at 2017年10月30日 23:17
補足、クラーク博士ですが、問題ばかり起こす生徒に対し学校側は事細かな校則で押さえつけようとしました。しかしクラーク博士は校則なんぞいらない、紳士たれ。そう、校則などいらない。紳士たれ。生徒一人一人が人間として何が良くて何が悪いか、自分で考えさせたのではないでしょうか。そして、生徒一人一人を人間として信じていたからこそ校則などいらない。そしてクラーク博士自身が良い手本であろうと常に自身を戒めていたのだと思います。我々大人は子ども達の良い手本となっているでしょうか?良い手本にもなっていない大人が一方的に決まり、規則、校則と押し付ける事は正に都合が良すぎる話しです。
Posted by 太陽の破片 at 2017年10月31日 00:27
もっと大事な社会のルールを守れない人、人権侵害をする人、、等々に髪のゴムの色や靴下のワンポイントの大きさ、前髪の長さなんて、決められたくないです!(先生のことではありませんよ)
無言清掃や五分前着席に固執してるのもまぬけです。
Posted by magari at 2017年10月31日 01:10
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