神奈川県厚木市で男児の白骨化した遺体が見つかった事件


<白骨遺体>「男児が入学式から出席せず」厚木市教委は把握
(毎日新聞 5月31日(土)配信記事コピー)

◇07年4月に小学校入学予定、「居住不明者」扱いに
 神奈川県厚木市で男児の白骨化した遺体が見つかった事件で、同市教育委員会が2007年、男児が小学校の入学式に出席せず、その後も登校していなかった事実を把握していたことが分かった。男児の所在は7年にわたり不明のままとなり、最悪の結果を防げなかった。
 市教委によると、男児は07年4月に小学校入学予定で、06年秋に入学案内を自宅に郵送した。ところが男児は入学式に出席せず、その後も登校しなかったため、行方が分からない「居住不明者」扱いとした。
 昨年4月、横浜市磯子区の雑木林で山口あいりちゃん(当時6歳)の遺体が見つかった事件で、あいりちゃんの不就学情報が自治体間で共有されなかったことが問題となり、厚木市教委も、男児について再調査。自宅を訪問するなどしたが、面会できなかった。
 両親の所在確認を進めたところ、昨年12月に斎藤幸裕容疑者の勤務先が判明。子供の行方について説明を求めた。斎藤容疑者ははっきりとした受け答えをせず「年が明けたら説明に行く」と話した。
 今年3月、斎藤容疑者が市教委を訪れ「妻子とは05年から一緒に住んでいない。細かいことは分からないが、2人は東京のどこかにいて、厚木には住んでいない」と説明した。
 このため市は、男児の行方を突き止めないまま、斎藤容疑者の同意を得て、住民基本台帳から男児の名前を職権消除した。母親とは連絡が取れなかったという。 市教委の担当者は「小学校に入学しなかった段階で、何らかの調査ができたかもしれない。居住不明者と判断した経緯については調査している」と話している。【酒井雅浩】

Posted by 長野の子ども白書編集委員会. at 2014年05月31日20:52

この記事のコメント

このような事はきっとまだまだ出てくると思います。学校や行政を責める訳ではありませんが、疑問を感じても相談機関がネットワークのようにつながっていないし、どこもキチンとした調査をするだけの能力を持っていない。そして一個人は気にかけていても組織的には責任を感じない。色々な事情があるのだろうけど、でも結局は経済を最優先してきたこの国の結果がこのような事だと思う。映画、「誰も知らない」みたいなこの事件はきっとまだまだ出てくる。それは高齢者の孤独死と同じように実はごくごく、身直に起こっている事かも知れない。
Posted by チェ・ゲバラ at 2014年06月01日 22:00
私は,行政は責められなければならないと思いますよ。
当事者意識が欠如しているのです。
責任を家庭の問題として,当事者に帰しているにすぎないから。
この子だって両親に愛されたかった。
死ぬ時に思ったでしょう。こんな人生だとは思わなかったって…。
お母さんはDVを理由にしているようですが,元気かどうかだけでも見守ることができなかったのでしょうか。
もしくは,その母子を交流させる支援はできなかったのでしょうか。
私はお母さんだってこの子を守れたはずだと思うんです。
お母さんが最も身近な,守ることができる人であるはずです。
子どもが親に守られる機会を保障する支援の大切さに行政が理解を示したのなら,学校に通っていない子どもの存在をもっと深刻に捉えていたならば,この子は守られたかもしれません。
Posted by 堤 則昭 at 2014年06月10日 10:36
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