長野県内の2021年度不登校は4707人過去最多を更新。いじめ件数も増加。
本日の信濃毎日新聞の報道によれば、全国の不登校は29万人。重大いじめは923件(文科省発表)とあります。
学校が判断した不登校理由は「無気力、不安」が過半数を占める。
■不登校の当事者・保護者・支援者からは「この理由は学校が判断したもので。本当の理由は当事者から聴かれていない」と指摘されています。すでに早い時期からこのことは言われていましたが、県教委が「当事者から聴きとりをする」と約束したきり、その結果や課題は公表されていません。
そのため「不登校当事者によるアンケート調査」が実施され、近いうちに結果が公表されると思います。
■不登校があたかも自然災害か原因不明の病気か何かのようにその原因究明は棚上げされ、学校から避難した子どもたちへの対応や居場所に視点が向いています。もちろん「学校外の学びの場」も「居場所」も広く容認され子どもたちが安心して過ごせるようになることは願いですが、公教育の現場から避難する子どもたちが「なぜそこにいられなくなったのか」を解明することが大事なのではないかと思います。
■「不安」「恐怖」「身体が動かない」「心身の不調」も、すでに「個人的な問題」ではなくなっています。本人にはわからない何かがあるはずです。
■「不登校」と言う選択は賢明でその選択を尊重することも大事ですが、その前に、はじめから学校外の学びの場を選択するのと、公教育で「不登校になる」のとは根本的に違うような気がします。
■いじめによる不登校も集計上は多くはありませんが、学校の不適切ないじめ対応がその期間を長引かせている・・・という「重大事態不認定」の事案がたくさん隠れていると思います。それは結果として多くの子どもの不安感を募らせ、避難行動としての「不登校」にもつながります。
■10月29日午後14:00~長野市内で「学校のあるある」(対話会)を開催します。