子どもの視力低下はスマホやタブレット端末の利用時間が増えたから(文科省)

子どもの視力低下はスマホやタブレット端末の利用時間が増えたから(文科省)

昨日、2024長野の子ども白書に掲載予定の「子どもとメディア・清川輝基さん」にインタビューをさせていただきました。(「NPO子どもとメディア」は、今年1月に「こども家庭庁」「こども基本法」のスタートに当たって、内閣府に提言書を出しています。)(インタビュー記事は2024に掲載)

インタビューの冒頭に、早速今朝の新聞記事について話題になりました。各紙がこどもの視力低下が止まらないという記事を載せていますが、朝日新聞は「スマホ利用影響か」と、その要因に触れて大きく報じています。子どもとメディアはじめ多くの団体や識者が、スマホやタブレットへの接触時間が増えると子どもの健康被害が大きく、特に視力低下は重大な問題と指摘してきましたが、文科省はなかなかはっきりとは認めませんでした。しかし、今回文科省が公表した2022年度の「学校保健統計調査」で、子どもたちの視力が低下し続けている実態がわかりました。

朝日新聞の記事によれば、「こどもの視力低下について文科省はスマホやタブレット端末の利用時間の増加が要因とみている。国のGIGAスクール構想のもと、21年度末までに全国の公立小中学校の児童生徒に1人1台の情報端末が配布された。今春全国学力調査と同時に実施されたアンケートでは、授業に週3日以上使うと答えた学校が前年より増え、小学校で9割、中学校で8割を超えた。こうした状況から、文科省も様々な対策をしてきた。21年3月には端末の活用に当たり、目と30センチ以上離すことや就寝一時間前は使用を控えることなどを呼びかける通知を出した。」(記事引用)

■一応対策は取られ、通知も出されているが、保護者も子どもも知っているのでしょうか?もともと2023年から開始予定だったGIGAスクール構想はそのための環境整備や指導力要請やリテラシー教育(健康被害も含む)も十分行ってから始める予定でしたが、コロナ禍の「一斉休校」によって、すべての予算を前倒しして「モノ」だけがいち早く配られました。

■施策を主導したのが文科省では無く(物を動かす)経産省だったこともうなづける動きでした。これを使うのが「子ども」だという意識などどこにもないかのようなコロナ便乗の「一人一台端末」でした。

■それがなんであるか、どのような使い方が良いのかも十分に知らない先生たちに、「使えるようになる」ことだけを教えられている子どもたち。

■知らないのは保護者も同じ。赤ちゃんにスマホを持たせたらどんなリスクがあるのか知らないで、平気で長時間子守がわりに与えてしまう。(清川さんは「ブレーキもハンドルも教えないでアクセルだけを与えて車を走らせているようなものだ」・・・と!)

■ともかく、リスクを正しく教えること・学ぶこと。学校ではリテラシー教育を!!

■近視はあなどれません。失明の可能性の高い緑内障や網膜剥離は、近視の人の方が罹るリスクが高い。

■記事には「日光は近視抑制に役立つ」とも書かれています。




Posted by 長野の子ども白書編集委員会. at 2023年11月30日21:53

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